こんにちは。本記事ではグラキリスの種の採り方について解説します。
グラキリスは現地球も実生も魅力的な植物ですが、自分が育てている株から採れた種を育てるのは非常に愛着を持って楽しく育てることができます。
本記事で紹介する方法は、私が実際に受粉作業を行って9輪の花全てで種が作れた方法ですので、よかったら最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ではよろしくお願いします。
準備するもの
花が咲いたグラキリス(×2株)

まず、受粉させるために花が咲いたグラキリスを2株用意しましょう。
また、子供のグラキリスの形は親の株の遺伝の影響を大きく受けるため、できれば形が良い株や自分が好きな株を用意しましょう。
なお、グラキリスはオスやメスはないため、そこは気にせずに準備しましょう。
私は試していませんが、一応1株だけでも種が採れたと話されている方もいました。
そのため、もしグラキリスを2株持っていないという方でも何か損するものではないため、ぜひこの方法を試してみてください。
はさみ

本当に何でもいいです。
強いて言うなら小さめのはさみの方が作業しやすいかもしれません。
針
とにかく先がとがった細い物が良いです。
私は家にめちゃくちゃ細いピンセットがあったためそれを使いましたが、多くのご家庭によくある物でいえば針が望ましいかなと思います。
受粉の手順
花を切る
まず、花の中心にめしべっぽいものがあることを確認してください。

ご自身のグラキリスで確認してみてください。
次に、作業をしやすくするため、めしべっぽいものを切らない程度に花を切ります。

だいたいこのくらいだと思います。

こんな感じになれば成功です。水が出てくる場合はティッシュなどでふき取りましょう。
花粉を交換する
次はいよいよ受粉作業に入っていきます。
まずは片方の株から花粉を採取します。

めしべっぽいものにある溝に針を滑らせるようにします。

うまくいくと花粉が採取できます。
その後は、花粉がついた状態で別の花にも同じ作業を行います。

別の株の溝に花粉を付けつつ、新たに花粉を採取します。
あとはこの作業の繰り返しです。
ちなみに、私の知り合いでうまく種が採れなかった方は、私と比べて花粉の交換の回数が少なかったです。
細かい作業ですが、うまく種が採れるようにできれば何度か繰り返しましょう。
また、作業は昼に行うことをおすすめします。
どうやら昼間には花粉がたくさん出るようなので、できれば休みの日とかの昼間に作業しましょう。
種が成長する
受粉作業が成功すると、さやが膨らんできます。

その後は種が弾けて飛んでいかないように袋をかぶせておきます。

さやができ始めてから1か月くらい経過するとさやが茶色くなって弾けて中の種が出てきます。
この時、種には綿毛がついていますが簡単にとれるので、とってしまいましょう。

これでグラキリスの種の採取は完了です。
発芽率は種の新鮮さに大きく関係しているため、種が準備できたらすぐに蒔いてみましょう。
グラキリスの発芽に関してはこちらの記事で詳しく書いているので、よければこちらの記事もご確認ください。

まとめ
グラキリスの種を採りたいのであれば、できれば2株用意しましょう。
作業は昼に行い、細い針などで花粉を採取し、別の花に花粉を付けながら新たに花粉を採り、再び初めの株に花粉を付けるという作業を繰り返します。
さやができ始めたら、種が弾けて飛ばないように袋をかぶせ、さやが弾けて種が出てきたら完成です。
グラキリスは現地球を発根させるのも、実生をまん丸に育てるのも、自分で種を採るのも楽しい植物です。
ぜひご自宅のグラキリスから種を採って、実生で育ててみてください。


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