【塊根植物とは】塊根植物、灌木の品種の一覧を写真付きで解説、紹介

 こんにちは、本記事では私が愛してやまない様々な塊根植物、灌木を写真付きで解説させていただきます。

 なお、初心者の方に向けてそれぞれの塊根植物の特徴育成難易度値段などを簡単に書かせていただいていますので楽しんでいただけるとうれしいです。

 そして、本記事ではかなり多くの品種を紹介させていただきますが、基本的には塊根植物として観賞価値が認められるものに絞って紹介していきます。

 ではお願いします。

目次

そもそも塊根植物とは

 塊根植物とは、コーデックスとも呼ばれ、主にアフリカマダガスカルに自生している植物です。

 塊根植物が自生している場所では、雨量が極端に少ない地域が多いため、水不足に耐えられる必要があります。

 そのため、胴の部分が進化し、塊根と呼ばれるぷっくりとした胴の部分には、水がため込めるようになっています。

 このような理由から塊根植物はフォルムが丸いものが多く、この形が塊根植物の魅力です。

パキポディウム グラキリス

 まず最初に紹介しなければならないのは、パキポディウムグラキリスです。

 このようにぷっくりとした胴が、グラキリスの魅力の1つです。

 また、同じグラキリスという種類であっても、1つとして同じ形がないということもグラキリスが人気である理由でしょう。

 手乗りサイズでかわいらしいものもあれば、

 塊根部に穴が開いていて、塊根部が2つに分かれているもの(二頭と呼ばれます)もあるし、

 枝が多く、長めのものもあるし、

 こんな感じで塊根部が4つある株(四頭と呼ばれます)もあります。

 本当に様々な形の株があるので、ぜひ好みの形の株を見つけてみてください。

パキポディウム ウィンゾリー

 ウィンゾリ―根元がぷくっと膨れて、そこから枝が伸びていきます。

 数年前までは流通量が少なかったですが、最近ではたくさん市場に出回っています。

 形についてもかなり個体差があるため、お気に入りの株を見つけることができると思います。

パキポディウム イノピナツム

 イノピナツムは、グラキリスと似ていますが幹肌が白いです。

 サイズとしても小ぶりなものが多く、白い幹肌も相まって、パキポディウムの中でも随一の可愛さです。

パキポディウム ナマクアナム(光堂)

 一般的に光堂(ひかりどう)と呼ばれる本種は、でっぷりとした塊根部から細いとげがたくさん生えてきます。

 また、パキポディウムにしては珍しくにも成長します。

 これまた美しい品種です。

パキポディウム ホロンベンセ

 ホロンベンセは、他のパキポディウムに比べると縦長に伸び強いとげが生えてきます。

 写真を撮った時期が冬なので落葉していますが、葉っぱはグラキリスに似ています。

 パキポディウムの中では、かなり育てやすく、塊根植物の魅力も楽しめる植物です。

オペルクリカリア パキプス

 次に紹介するのは、オペルクリカリアパキプスです。

 写真は写真は堀川カクタスガーデンさんの株です。

 塊根植物の王様とも言われる本種は、かわいらしい葉っぱにボコボコとした幹が魅力の植物です。

 写真を拡大していただくと、幹の質感が分かりやすいと思います。

 また、オペルクリカリアパキプスも1つ1つ個性があるため、気に入った形枝の生え方をしている株を探すことができます。

 ただ、お値段も王様なので小さい株から育てることもおすすめです。

 小さい株であれば、毎年幹や枝の成長を楽しめるし、何よりロマンがあります。

 育成もそれほど難しくないのでおすすめの品種です。

ケラリア ピグマエア

 次に紹介するのは、ケラリアピグマエアです。

 サイズとしては小ぶりなものが多いものの、幹が割れて枝が伸び、多肉質の葉っぱが生い茂る姿は、古木のような迫力があります。

 葉っぱにしわが寄ったら水をやればよいため、育成もさほど難しくありません。

 成長速度もそれほど遅くなく、小さい頃から剪定をしていけば自分の好みの株に育て上げられると思います。

アデニウム アラビカム

 次に紹介するのは、アデニウムアラビカムです。

 根っこと枝を作りこむとこんなに素敵な形に成長します。

 まるっとした塊根部から枝がたくさん出てくる姿は、なかなか見たことがない方が多いのではないでしょうか。

 育てるのも簡単ですし、値段も手ごろ剪定も楽しめるため、初心者の方に特におすすめです。

アデニウム オベスム

 次に紹介するのは、アデニウムオベスムです。

 アラビカムに比べて縦に伸びやすく塊根の色も個体差があります。

 上で紹介したアラビカムと似た種類で、こちらも初心者の方におすすめです。

 私も初めて買った塊根植物はオベスムでした。

アデニウム ソコトラナム

 次に紹介するのは、アデニウムソコトラナムです。

 アデニウムの王様と呼ばれる本種は、他のアデニウムと比べて幹の色が濃く葉っぱも深い緑色をしています。

 上の2つと比べて値段が高く、成長も遅いですが、迫力のある魅力的な品種です。

アデニア グラウカ

 グラウカは、緑と白の塊根から、きれいな葉っぱが生えてきます。

 非常に美しい本種ですが、育てやすく入手も簡単なため、初心者の方向けの植物です。

アデニア ペリエリ

 アデニアペリエリは塊根植物の中で最も葉っぱがきれいといわれています。

 雪の結晶のような模様が入り、塊根部もかなり個体差があってとても芸術的な塊根植物です。

 育成は少々難しいものの、お気に入りの株の1つです。

アデニア グロボーサ

 次に紹介するのは、アデニアグロボーサです。

 深い緑色でボコボコとした幹肌にトゲトゲの枝が伸びていきます。

 塊根植物の中でもかなり異質な植物ですので、独特の魅力があります。

 ただ、塊根部は本来地面に埋まっているものですので、育てるときには塊根部に直射日光が当たらないように注意が必要です。

アデニア プセウドグロボーサ

 この品種は上のアデニアグロボーサの変種であるようです。

 こんな感じで刺のついたつるが伸びていきます。

 水を吸って膨らむとこんな感じになります。

 普通のグロボーサと比べて表面がツルツルしています。

 なんとかわいらしい株でしょう。

アデニア ステイローサ

 アデニアステイローサ黄緑の幹肌に、深緑の葉っぱ赤い葉脈が通っている美しい植物です。

 水をもっとあげれば葉っぱもピンと張ります。

 アデニアではあるものの、直射日光でも元気に育っています(個体差かもしれないので注意してください)。

アデニア キルキー

 キルキーは丸い塊根部からつるがピヨッと伸びてきます。

 育てやすく、かわいらしいものが多いのでこれまた素晴らしい品種です。

 埋めて育てたほうが成長が早いそうなので、私は埋めて育てています。

亀甲竜

 次に紹介するのは、亀甲竜です。

 亀甲竜は名前のとおり、亀の甲羅のように塊根部がバキバキに割れていく植物です。

 育て方によって割れ方や成長速度も変わってくるので、育てる上でも非常に楽しめます。

オトンナ ユーフォルビオイデス

 オトンナユーフォルビオイデスは花が咲いた後、花芽(?)が枯れずに残り、固くなってとげのようになっていきます。

毎年の成長の積み重ねが楽しめる植物であるため、小さい株から育てるとより愛着がわくと思います。

 小さい時はまん丸でかわいらしいので、とても魅力的な植物です。

 非常に丈夫な品種ですので、初心者向けの植物です。

オトンナ クラビフォリア

 オトンナクラビフォリアはぷっくりとした葉っぱを持つ植物です。

 育て方によっては葉っぱがだらーんとしてしまうので、水を少なめにしながら育てる必要があります。

 枝も剪定できるので、様々な楽しみ方ができます。

オトンナ カカリオイデス

 カカリオイデスは、オレンジ色の胴体から直接薄い葉っぱがチョロっと出てきます。

 成長が遅いため、あまり大きくなってほしくない方には特におすすめです。

ぺラルゴニウム ミラビレ

 ミラビレは、かりんとうみたいな胴体からこれまたこれ個性的な葉っぱを生はやします。

 最近では小さいものも売られており、自分の好きな大きさの株を選べます。

ぺラルゴニウム トリステ

 ぺラルゴニウムトリステはふわふわとした毛古木のような幹から生えています。

 幹はゆっくりですが成長していきますし、葉っぱはめちゃくちゃきれいな品種です。

ぺラルゴニウム アッペンディクラツム

 アッペンディクラツムは表皮がめくれながら成長し、繊細な葉っぱを出します。

 トリステもそうですが、ぺラルゴニウムは葉っぱがきれいなものが多いです。

キフォステンマ マクロプス ウタ―

 次に紹介するのは、キフォステンママクロプスウタ―です。

 塊根部はまるまるとしており(四角に近いかも)、多くの株が頭の両サイドから葉っぱを出します。

 塊根部の表面は表皮がめくれながら成長するため、その株の歴史も感じることができます。

 個体差もありますが、水は欲しがる品種ですので通気性の良い土を使ってしっかり水をあげましょう。

 こんな感じで表面がめくれながら成長していきます。

 ちなみに下の写真はキフォステンマウタ―です。

 キフォステンママクロプスウタ―キフォステンマウタ―の違いは、マクロプスの方が背が低くまるっとした感じで成長するようです。

 ウタ―(のみ)の方は、少しではありますが枝が伸びたり、上方向にも成長するようです。

 まるっとした形が好きな人はマクロプス個性的な形が好みの人はウタ―(のみ)がおすすめです。

フォークイエリア コルムナリス(観峰玉)

 観峰玉でっぷりとした緑がかった幹から、とげとげの枝が放射状に伸びていきます。

 かなりの年月が経たないと大きくはなりきりませんが、その迫力塊根植物のなかでも随一です。

 現地のものですとかなりの値段もするし、そもそもあまり市場に流通しないため、かなりレアな品種です。

 小さくてもかなりの迫力があります。

フォークイエリア ファシクラータ

 ファシクラータつるっとした幹肌と、そこからいかついとげが生えていきます。

 手触りもよく、最近は市場にも流通しています。

 なお、似た品種でフォークイエリアプルプシーという植物がありますが、こちらはファシクラータと比べて縦長に成長します。

 どちらも非常にかわいらしいです(写真の左の方がファシクラータ、右のほうがプルプシーです)。

フィロボルス レスルゲンス

 フィロボルスレスルゲンス緑と紫の枝が伸び、そこから多肉質の葉っぱが生えてきます。

 葉っぱの手触りはゴムっぽくて、表面は水滴がついているかのような形になっています。

 手触りも良く、見ていても非常に楽しい植物です。

コミフォラ カタフ(ピュアカタフ)

 ピュアカタフは白と黒の幹から丸い葉っぱを生やします。

 幹の表面は非常になめらかで、手触りも良く、見た目も白、黒、緑のコントラストが非常にきれいです。

コミフォラ カタフ ターカネンシス

 ターカネンシス緑色の幹をしており、表皮がめくれながら成長していきます。

 この株は幹が青みがかっており、幻想的な雰囲気があります。

 ピュアカタフに似ている本種ですが、幹の色葉っぱターカネンシスはギザギザピュアカタフは丸いといった違いから見分けることができます。

コミフォラ ホルトジアナ

 ホルトジアナは、緑色の幹から茶色の表皮がはがれながら成長していきます。

 枝の伸びも旺盛で、毎年成長が楽しめる品種です。

コミフォラ オルビクラリス

 オルビクラリスは、塊根植物にしては珍しく幹が赤っぽく成長します。

 紅葉もしますので、赤が好きな方であれば年中楽しめます。

 もっとも、色については個体差もありますので、きれいな株を見かけた方は買い時かもしれません。

センナ メリディオナリス

 センナゴツゴツとした幹肌マメ科のような葉っぱが生えてきます。

 剪定も楽しめるため、小さい株から育てるのもおすすめです。

 夜になると葉が閉じる点も本種の面白いところです。

まとめ

 塊根植物は水が少ないところに自生しているため、水を貯め込めるように進化してきました。

 そのため、個性的な形の品種が多く、非常に魅力的な植物です。

 ぜひ皆さんに塊根植物に興味を持っていただけたら幸いです。

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