こんにちは、本記事では塊根植物、アガベ、サボテンを育てる上で使える元肥、液肥について解説します。
私自身植物の育成にいくつかの種類の肥料をよく使っていますので、実体験に基づいておすすめの肥料やその効果について解説させていただきます。
肥料の効果や塊根、アガベ、サボテンに合った肥料を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
ではお願いします。
初めに
本記事では私のような趣味で植物を育てている人でも手に入れられるような肥料を紹介します。
そのため、農家さん向けの大容量すぎるような肥料や入手が難しい肥料については紹介しません(私自身使ったことがないため、すみません)。
肥料の効果
まず、肥料の大まかなメリットとデメリットについて解説します。

メリット
肥料を使うメリットは、成長の促進と太らせることができる点です。
成長の促進
肥料を使う1番のメリットは成長を促進させられる点です。
これに関しては私自身も実際に実生のグラキリスを使って実験しましたが、間違いなく成長速度は速くなりました。
また、葉っぱの数も多くなるし、葉の色も濃い緑色になったため、より健康的に育っています。
太らせる
もう一つのメリットは、成長を促進させるという部分にもつながりますが、植物をより太らせられるという点です。
これに関しては、肥料をなるべく使わずに育てたほうが太るとおっしゃっている方もいらっしゃいますが、私が実際に育てている株に関しては、肥料を使った方がしっかり太っています。
また、肥料をあげると縦に伸びてしまうという意見もありますが、個人的には縦に伸びる原因は水のあげすぎであると考えているため、肥料を使ってよいと思います。
デメリット
肥料を使う上でのデメリットは、お金がかかることくらいでしょう。
また、基本的に本記事で紹介する肥料は、自分自身も買いやすくかつ効果が良いものに絞って紹介していますが、例えば育てている株が少ない方にとっては使いきれない量になっているかもしれません。
そのため、特に育てている株少ない方にとってはコスパが合わないこともあり得ます。
元肥
元肥とは、植物を植える段階で土に混ぜておく肥料を指します。
元肥に関しては、マグァンプKとオルトランを使うことをおすすめします。
マグァンプK

土に混ぜる肥料についてはマグァンプKを使用しましょう。
マグァンプKには、窒素、リン酸、カリウム、マグネシウムが配合されています。
それぞれ、成分の含有量と効果は以下の表のとおりです。
| 成分 | 含有量 | 植物への主な作用 |
|---|---|---|
| 窒素(N) | 6% | 葉や茎の成長を促進 |
| リン酸(P) | 40% | 根の発達を促し、花や実のつきを良くする |
| カリウム(K) | 6% | 全体の成長をバランスよく支える、根の強化 |
| マグネシウム(Mg) | 15% | 葉緑素の生成を助け、光合成を促進 |
これを見ると特にリン酸の割合が多くなっているため、塊根やアガベ、サボテンの育成に適しているといえます。
実際にマグァンプKを混ぜた株と混ぜなかった株を比較してみても、使った株の方が大きく、太く育っています。

こんな感じで使いやすい容器に移し替えておくと便利です。
ペットボトルなどに移しても良いと思います。
オルトラン
もう1つ混ぜるべきものは、オルトランです(肥料といえるかは分かりませんが)。
オルトランは、塊根植物やアガベを育てている方の多くが使っている殺虫剤です。

匂いは少しありますがすぐに消えますし、効果も長持ちし、塊根植物やアガベ、サボテンに発生しやすい多くの虫に対して有効です。
液肥
液肥とは、液状の肥料であり、主に水やりの際に水に混ぜて使う肥料を指します。
液肥でおすすめのものは、微粉ハイポネックスとリキダスです。
微粉ハイポネックス
まず、1番おすすめなのは微粉ハイポネックスです。

微粉ハイポネックスには窒素、リン酸、カリウムが配合されています。
主な成分とその効果は以下のとおりです。
| 成分 | 含有量 | 主な作用 |
|---|---|---|
| 窒素(N) | 6.5% | 葉や茎の成長を促進。光合成を活性化。 |
| リン酸(P) | 6% | 根の発達や花・実のつきを促進。 |
| カリウム(K) | 19% | 根の強化、徒長防止、耐寒・耐暑性向上、病害虫への抵抗力強化。 |
微粉ハイポネックスはカリウムの含有量が多いため、作用を詳しく書いてみました。
カリウムは「根肥」とも呼ばれており、根の発育や塊根部の形成を助けるほか、乾燥や寒さに強い株に育てることができます。
水に溶けにくいという点が微粉ハイポネックスの難点ですが、成分的にはかなりおすすめなので、ぜひ使ってみてください。
なお、ハイポネックスには微粉の他に、液体状のものもありますが、微粉ハイポネックスが根や塊根部の成長を促進するのに対し、液体状のものは花付きや実付きを促進するものですので、微粉ハイポネックスを使うようにしましょう。
リキダス
リキダスに関しては、正確にいうと肥料ではなく、活力剤です。
そのため、微粉ハイポネックスと合わせて使うことをおすすめします。

主な成分と効果は以下の通りです。
| 成分 | 主な作用 |
|---|---|
| コリン | 根の吸収力を高め、栄養を効率よく運ぶ。根の活着を促進。 |
| フルボ酸 | 土壌中のミネラルをキレート化し、植物が吸収しやすくする。根の活性化にも効果。 |
| アミノ酸 | 植物の代謝を助け、ストレス耐性を向上。土壌微生物の活性化にも寄与。 |
| カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラル | 微量要素を補給し、病害への抵抗力を高める。特にカルシウムは根の細胞壁強化に有効。 |
また、活力剤としてはメネデールも有名ですが、メネデールの主な役割は弱った株の回復ですので、株が元気に成長している時には、リキダスを使いましょう。
まとめ
元肥には、マグァンプKとオルトランを使いましょう。
液肥には、微粉ハイポネックスとリキダスを使いましょう。
肥料を上手に使うことで、植物を大きく太く育てることができます。分量を守ってうまく活用していきましょう。

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